パイルロック®速乾型とパイルロック®NS-vの比較

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パイルロック®製品の種類

 止水材パイルロック®製品には、ウレタンタイプのパイルロック®NS-vと高吸水性ポリマータイプのパイルロック®速乾型があります。また、高吸水性ポリマータイプを粘着シート状に加工したケミカシート®があります。

 ウレタンタイプは,吸水性の分子鎖を有するウレタン樹脂からなる構造であり、大気中の湿気により硬化が完結します。一方,高吸水性ポリマータイプは、吸水性樹脂を樹脂中に分散させており、溶剤が蒸発することで吸水性樹脂を含んだ塗膜ができるものです。

止水材製品の体系図
止水のメカニズム

パイルロック製品の使い分け

 一般的に仮設工事には,撤去·消掃性の点でパイルロック®速乾型が使用されていましたが、十数年前よりほとんどの仮設工事にもパイルロック®NS-vが好んで使用されるようになってきました。これは,パイルロック®NS-vを用いた場合,鋼矢板の爪部に流し込むだけで塗布できるため作業コストが低減できること、ウォータージェットの普及により引抜き後の清掃性が良くなったこと、材料の機械的強度が良好であり、止水の信頼性の点で優れていることなどの理由によるものです。

 また,パイルロック®NS-vは,成分中に溶剤を含まないことから塗布作業の安全性が高く,さらに揮発成分を大気中に発散せず,地球環境にも優しい材料という大きな特徴を有しています。

パイルロック®シリーズの特長比較

スクロールできます
 項目パイルロック®速乾型パイルロック®NS-V 
 組成高吸水性ポリマータイプ ウレタンタイプ  
 膨潤倍率(淡水)20倍 6倍  
 膨潤倍率(海水) 6倍4倍  
 耐水圧 500kPa以上  
 塗膜強度 基準 最も強い
 低温時流動性 基準良好 
 撤去・清掃性 容易 通常 
 主な用途 仮設工事本設工事、仮設工事
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